メダロット5のある台詞から見る、『メダルの記憶の消失』とは?

余りにもBeatStream記事が続くのもアレなので、たまにはメダロット話でも。
とりあえず前置き無しにこの台詞を見てもらおう
メダロット5没台詞

これはメダロット5のデバッグモードのメッセージ項目から取り出したものである。
この台詞は通常のプレイでは表示されていない。
考えられるのは
クリアまでにカブトorクワガタメダルを他ロムに転送して、手元に存在しない場合の台詞

没台詞
と言える。
twitterでは没台詞と呼んでいたが、まだ検証してないので
前者の可能性がありうると俺は見ている。
(とはいえ物好きのプレイスタイルでもない限りまずありえん)

せっかくなので5ラスボス戦のやり取りを纏めておくので、当時を思い返しながら読んでもらいたい。
完全なネタバレだがもう13年前のソフトだしいいよね
なお、パートナー名や本来ならデータ上の呼称
(しゅじんこうめい・ネームフリー・カブトメダル00・クワガタメダる0)
になっているものは適宜差し替えている。


(イトに勝利)
【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー234】
コイシマル:
さあ いますぐ とめるんだ!
イト:
くっ そんな……
あと もうすこしで わたしの
ゆめが かなうというのに

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー235】
ハードネステン:
イト…… もう やめましょう
あなたが メダルに なって
えいえんの いのちを
えることが できなくても……
あなたは わたしの心の中で
えいえんに いきつづけるわ

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー236】
コイシマル:
メダルになる?
えいえんの いのち!?

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー237】
ハードネステン:
メダル…… せいかくには
人の手で つくられた
メダルに きおくや じんかく
などを てんそうして
メダロットとして あらたに
うまれかわろうと いう
けいかくを イトが
かんがえたの

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー238】
イト:
わたしは ただ
いつまでも ハードネステンと
いっしょに いたかっただけ
だって わたしが
人であるかぎり いつの日か
えいえんの おわかれをする
ときが やってくるんですもの
ハードネステン:
……
コイシマル:
その きもち なんとなく
わかるような きがする
でも でも……
ほかの人や メダロットたちを
きずつけてまで やっては
いけないよ!

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー239】(カブト版)
クロトジル:
コイシマルの
いうとおりだよ
オイラ おもうんだ……
オイラたちに 名前が
つけられる いぜんのきおくが
ないのは きっと きっと
たいせつな人に ふたたび
めぐりあう日まで ねむりに
ついていたから なんだって
オイラたちは みんな
みらいで つながっているんだ
メダルと マスターの
きずなは えいえんなんだよ

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー239】(クワガタ版)
シンザン:
コイシマルの
いうとおりだ
オレは コイシマルと
であってから ずっと
かんがえていた……
オレたちは ひょっとして
コイシマルが 名前を
つけてくれる はるかいぜんに
であったことが あるんじゃ
ないかと……
オレに いぜんの マスターの
きおくがないのは
ふたたび コイシマルに
めぐりあう日まで ねむりに
ついていたから なんだと
オレたちは みんな みらいで
つながっている
メダルと マスターの
きずなは えいえんなんだ

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー240】
※ナンバー239と同じ。
※239はカブト・クワガタメダルがメダロットにセットされている場合
※240はカブト・クワガタメダルがメダロットにセットされていない場合
※この台詞に限らずすべての台詞において片方のバージョンには片方の台詞しか入っていません。

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー241】
コイシマル:
うん…… きっと
(パートナー)の
いうとおりなんだと おもう
きっと いろんな じだい
いろんな ばしょで
オレたちは いろんなことを
して おもいでを ふやして
いくんだ そうだろ?
(パートナー)

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー242】
※上記の画像の台詞
コイシマル:
オレ いま おもったんだけど
メダルたちに 前のマスターの
きおくが ぜんぜん ないのは
マスターたちに ふたたび
めぐりあう日まで ねむって
いたからじゃ ないかな?
はじめて メダルを 手にする
あのとき…… なぜだか
ふしぎに なつかしい
きもちに なるんじゃない?
むねがキュンって なるような
かんじに ならないかい?
オレたち メダロッターと
メダルの ゆうじょうは
ときを こえて えいえんに
つながっていくんだ
うまれかわって べつのばしょ
べつのかお べつの名前で
であっても きっと また
なかよしに なれるよ
ハードネステン:
ええ わたしも そうおもうわ
わたしが イトに である
いぜんの マスターのきおくが
ないのは ふたたび イトに
めぐりあえるまで ねむりに
ついていたからだと おもうの

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー243】
イト:
ふふっ わたし どうして
きが つかなかったのかしら
しんじる心 あいする心は
えいえんに のこるものだと
ハードネステン:
……イト モニュメントを
とめるわね
イト:
ええ
コイシマル:
ありがとう

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー244】
ヒコオ:
コイシマルくん!

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー245】
ヒコオ:
だいじょうぶか!

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー246】
イト:
ヒコオさん これを……

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー247】(カブト版)
ヒコオ:
シンザン!

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー247】(クワガタ版)
ヒコオ:
クロトジル!

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー248】
イト:
ヒコオさん ごめんなさい
あなたの パートナーに
入っていたのは わたしの……
ヒコオ:
かのじょは もう かえさない
ヒコオ:
……今は ボクの たいせつな
ともだちだから

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー249】
イト:
そう……
よかったわね もう1人の
わたし……
いつまでも なかよくして
あげてね
ヒコオ:
もちろんさ

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー250】
イト:
いきましょう
ハードネステン
コイシマル:
えっ!?
いくって どこに?

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー251】
イト:
セレクト隊に じしゅするわ
ありがとう コイシマル
あなたたちに あえて
よかったわ
コイシマル:
あっ……
ハードネステン:
さようなら

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー252】
ヒコオ:
ボクたちも もどろう
ヒコオ:
下にいる 2人の ところに
よるのを わすれないように
しないとね
コイシマル:
あっ わすれてた!
ヒコオ:
おいおい……

【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー253】
コイシマル:
うそだよ~ん
ともだちのこと わすれるわけ
ないよ
ヒコオ:
ふっ どうだか……

(モニュメントから脱出し、すすたけ小メダロット部の面々と合流するコイシマルとヒコオ)


普通にプレイしているなら
【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー239・240】のパートナーメダルの台詞の後に
【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー241】のコイシマルの返答が入り、
【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー243】のイトの答えが返ってくるのだが、
【ばんく1:しゅう3:ふらぐ1:ナンバー242】の台詞は何やらちょっと引っかかる部分がある

☆ナンバー242の謎:その1
パートナーが話す内容をコイシマルが全て代弁している。
さらに言えば事細やかになっている。
描写量で言えば『クロトジル(カブト版)<シンザン(クワガタ版)<コイシマル(242版)』になる。
ちょっとコイシマルらしくない回りくどさもあるように感じる。
なお、パートナーメダロットとしての意見はハードネステンが代弁している。

☆ナンバー242の謎:その2
顔グラフィックが落ち込み顔のまま。
コイシマルがパートナーに返答する時はにこやかな顔だが、
単独で語る場合落ち込み顔のまま話が進む。
なんだか本来この話をする場に居るべき存在がいない』ようにも見受けられる。

☆ナンバー242の謎:その3
独立した台詞である。
パートナーが話した台詞とこの台詞は二者択一にも思える。
ただ、メダルがメダロットに装着されていないときの台詞・顔グラ用メッセージも
用意されているため、これは『パートナーメダルが存在しないとき』の台詞にも思える。

☆結論
カブトorクワガタメダルを通信転送で消しておいて
最後までプレイして確認するしかない。

ただ、メダル削除をすれば、本来話に絡む部分もいくつか消滅するはずである。
その台詞差分はまだ見つけていないので(すぐ見つかるかも試練が)、
メダロット5をプレイして確認してみたい。


これで話は終わるわけではない。

メダロット5のやり取りを改めて見ると、
メダロッターとメダロットの輪廻転生』と言う、
なんとも神秘的な関係性をメダロット・マスター同士で感じ、
コイシマルとクロトジル・シンザン、イトとハードネステン、その絆の深さを伺える。

ただ気がかりなのは、メダルの記憶が消えるということに関してだ。
ゲーム版独自の解釈かもしれないが、
基本的にメダルは他人から譲り受けようが、どこかで拾おうが
描写上『それまでの人格の記憶は把握できない状態』である。
例えばAさんが使っていたメダルをBさんに渡してBさんのティンペットやメダロッチに装着した瞬間、
Aさんとのこれまで築き上げた記憶は消えてしまうのだろうか?

いやいやそんなことはない。
アニメメダロットではユズのパートナーであるマーメイドメダルのヒジキを
イッキのメダロッチに装着しても、ちゃんと彼女の意識はそこに存在し対話できている。

アニメメダロット魂では
メダロットを処分する際メダルはメダロット社側の手で所謂「リカバリ・フォーマット」処理が行われ、
記憶を抹消するということがナエの口から語られている。
偶然にも記憶が残ったままのファンシーロールはその悲しみにとらわれつづけていた。

同じくアニメ魂の事例だが喧嘩別れしたギンカイが新たなメダロッチにベイアニットのメダルを装着、
アークビートルDのボディで転送しても、数年間地面に埋められていたとしても記憶はそのままだ。

ゲームメダロット4では、ブラックカブト・クワガタのメダルはヤミクモリュウコに取られたが、
クリア後に奪還する際、彼女たちの意識・認知は残っている。

メダロット4の会話機能で
『前の マスターのこと すきだったかな?』という質問がある。
通信転送をやらなければ恐らく親密度の変化のない台詞を言われるだけだが、
実際はちゃんと、
「友好値ダウンパターン1(嫌っている)」
「友好値ダウンパターン2(そうは思わない)」
「友好値変化なしパターン1(さぁどうだろうね)」
「友好値アップ(好きだった)」
「友好値変化なしパターン2(わからない、通信してない)」
が用意されている。
そう、時限を超えてメダルを異なる世界でやり取りしても
ゲーム版のメダルであっても記憶は残っているはず
なのだ。

なのに、ここのメダロット5最終決戦の場で話すメダル達は
今のマスターに出会う以前の記憶はない」と言っている。
クロトジルとシンザンは黒マントことイトが持ち出したメダルだろ?
つまりしばらくは目覚めていない純粋なメダルなんだ、とも考えられるが、
出自不明のハードネステンのメダルも同じように述べている。
さらにコイシマルやパートナーメダル自身が
他のメダル達も今のマスターに出会うまでの記憶が無い
ということを証言しているのだ。
これはサキorベニから受け取ったメダルも記憶が無いということになる。
メダロット4でコウジやカリンが「育てられていないメダルをくれる」場面があるが、
完全に手つかずってわけでもないだろう…?

もう一個事例を出そう。メダロットDSのパートナーだ。
アズマが父の書斎から見つけたカブト・クワガタメダル。
早速メタビー・ロクショウと名付けてウィローズに戦いを挑むが、
この時からマスターとして認めていないという台詞を吐かれる。
この時点でパートナーとしてのメタビー・ロクショウが確立するのだが…

彼らにはもう一つの名前があったのだ。
『カスカラ・ソラ』と『ペダソ・デラルナ』である。
コハクの父が存命していたコンフェイトだけが知っているこの名前、なぜ彼らは忘れているのだろうか。
なに?記憶を抹消されたとか以前に、DSは実質黒歴史になって伏線は抹消された?
うるせぇ!このメダルの記憶消滅の部分だけ変なつながりを感じたから取り上げてみたんだ!

基本的に公式のメダロットの世界で手に入る・出会うメダル達に
『以前のマスター』のことを伺える台詞はほとんどないと言っていい。
それ故にこのメダロット5の「記憶が無い」と言う部分だけ、妙に引っかかるのだ。

この奇妙な問題を説明するにはどれかを選びざるを得ない。

A:コイシマルが手に入れたメダルは全て
現代にメダロットが開発されてからまだ現代において一度も目覚めたことのない』メダルだった

B:最後の『メダロッターとメダロットの輪廻転生』というテーマを提示するために、
前のマスターの記憶を忘れるという設定が追加された

C:ガバガバの設定なんて気にしないようにしよう


今回はここまで!

この見つけた台詞の使用所は何時か実際に検証してみて追記します。

2014/11/25
しらすうます
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コメント

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No title

こんばんわ。いつも楽しく読ませて頂いてます。

3、4にデバッグモードがあるのは知ってたけど、5は知りませんでしたΣr(‘Д‘n)
自分も試してみたいので、よろしければメダ5でデバッグモードに入るコードを教えて頂けると幸いです。

Re: No title

> こんばんわ。いつも楽しく読ませて頂いてます。
>
> 3、4にデバッグモードがあるのは知ってたけど、5は知りませんでしたΣr(‘Д‘n)
> 自分も試してみたいので、よろしければメダ5でデバッグモードに入るコードを教えて頂けると幸いです。

メダロット5のデバッグモードに関して、コードと使用方法を下記アドレスのブログ記事にまとめました。
参考までにどうぞ。
http://7110armor.blog.fc2.com/blog-entry-225.html
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